私は実に面倒な性格をしているので、普段食べるものには順番を付けてしまっている。基本的に味が薄い料理から食べる、辛子はどれだけ付けても良い、ご飯のおかわりは2回まで、漬け物は最初に食べる。書いていてもう面倒になってきた。けれども上記の決まりごとを全く意識せずに食べてしまっているのは自分でもなんだか奇妙な気持ちになる。私は食に関してどうでも良いことを決めてしまい、それが思うようにならないと我慢ならないのだ。あほらし。
それで今回此処に書きたいのは、私が週に2回以上食べているトンカツ屋の唐揚げ定食についてである。平日ランチタイムのみのメニューでご飯とキャベツがおかわり自由、そして580円という学食をほんの少し高くした程度の嬉しい価格。私をトンカツ屋に通わせるには充分すぎる定食なのだ。野菜が不足しがちな私にはこの無限キャベツが実にありがたくて、頼む度にキャベツを4，5回おかわりしている。ご飯は1杯だけと決めている。
この定食はマヨネーズとレモンが唐揚げを飾り付けているのだが、白米に唐揚げwithレモンは私の好みでないので毎回レモン抜きを頼んでいる。そしたら食券を渡すときに「いつものですね」と言われるまでになった。恐らく「レモン抜きキャベツピアス」とか変なあだ名を付けられているかもしれない。それはそうとして、唐揚げ定食が目の前に置かれる度に私はとある勝負をしているのだ。揚げたてで湯気を上げる大ぶりの唐揚げが四つ、そしてマヨネーズの量は多く見積もっても唐揚げ2つ分、このマヨネーズを唐揚げの終了ぴったりに合わせられるように、そして白米もそのテンポに合わせてちょうど全て食べきるように、つまり唐揚げ、マヨネーズ、ご飯が仲良く同時にゴールさせる勝負を。これを読んでいる人には極めてどうでも良い事かもしれない。けれども、これを達成したときとしていないときで最後に食べるキャベツの味が変わってしまうのだ。
さて、唐揚げマヨネご飯を同時に終了させるにはどうすれば良いか。ご飯1/4に唐揚げ1つを対応させるのは当然のこととして、問題はマヨネーズである。まずは何も付けずに唐揚げを食べ、2目の半分を食べたところでマヨネーズを少しだけ参戦させる。3つ目からはつけるマヨネーズを増やして、4目の唐揚げ最後の一口の時に皿のマヨネーズを綺麗に拭えたら私の大勝利である。これで午後も頑張れる。
今日も唐揚げ定食を食べてきた。今週は4回も食べてしまったが美味しいので仕様が無い。ところで飲み会での唐揚げにレモンを搾る輩は一体何を考えているのか。揚げ物に何をかけるかで戦争が始まるのを知らないのか。唐揚げ以外の揚げ物はケチャップに決まっている。
