Twitterには収まらないうだうだを書く。Twitter:@motose__

2020-01-01から1年間の記事一覧

日記という病的かつ変態的な存在

19世紀にアンリ・フレデリック・アミエルというスイスの哲学者がいた。彼は30年にもわたって日記を書き続け、死後その日記の完成度の高さが評価されている。日記と言われて我々のようなその辺の一般人が思い描くのは「~をした。~を見た、聞いた。」といっ…

鬱になって

生涯で1度でも鬱病を経験する確率はおよそ5.7%らしい。学校のクラスが30人程度と仮定すれば1人は鬱病であるのかもしれない。高校2年から10年近く鬱と付き合ってきた私が、実際に鬱になってどんな経験をしたか適当に書いていこうと思う。 私の感覚では、鬱は…

深夜の愚痴

本来なら道を白に染める雪は何処へやら、乾いたアスファルトが窓から見える。灯油ストーブの唸りを聞きながら薬を飲んだ。 去年寛解したはずの鬱であったが今年の夏にあっけなく再開してしまった。腕を傷つけ手に入れたその場しのぎの活力も秋の到来と共に力…

18歳の後悔

授業中はホトトギスの鳴き声が教室まで響き、雨の降る日は校庭が霞みに覆われるような、文字通り山の中にある学校で中高の6年間を過ごした。春は学校中の桜が咲き乱れ、夏は蝉時雨、秋はイチョウとモミジの絨毯、冬は雪。校内の風景だけはとても気に入ってい…

依存

※この文章には多少ショッキングな表現が含まれます。 9月の終わり。元某アイドルグループ所属のアイドルが酒気帯び運伝で逮捕された時に、Twitterで依存症に関する漫画がトレンド入りした。 www.mhlw.go.jp この漫画を読んで、自身にも依存している何かが存…

夏と鈴

夏になると、毎年とあることを思い出す。 私が中学生の夏、祖母が死んだ。葬式に出たのは私の家族と伯父だけだった。私が生まれる前に死んだ祖父は骨董収集にのめり込み、借金を重ねて本家から絶縁されていた。祖父は既に入る墓を確保していたので取りあえず…

私はスプラトゥーン2を楽しめたのか?

前作スプラトゥーンとの出会いは確か2015年だった。その頃は戦術もへったくれも無く、只塗っていれば楽しめたように記憶している。ガチマッチに潜るようになってからは勝つための定石をそれなりに学び、ストレスを多少溜めつつもじわりじわりと昇格してゆく…