Twitterには収まらないうだうだを書く。Twitter:@motose__

危険信号

毎年冬になると恒例のように健康状態を崩す。

 

とうとう味覚がなくなった。塩味、酸味、甘みを感じ取ることは出来るが、それらを総合して味と感じ取ることが出来ない。去年の春頃と比較すると著しく記憶能力も衰えている。人の顔が分からない。名前が覚えられない。そして、楽器の音色にすら嫌悪を感じ取るようになってしまった。5年前の記憶がありありと甦る。ビルの屋上でひたすらに泣いていた記憶。ここから飛び立たねばという強迫に1時間耐え抜いたあの時の記憶。エビリファイの副作用が辛くて投与量を半分に減らしたのが原因かもしれない。もうここまで調子が崩れると、薬をもってしても完全な回復を望むことは出来ないだろう。

高校生の始めに鬱を発症してから10数年が経過した。今の私に健康的な自身を思い描くのは不可能だ。何しろ精神的に自身の存在を他ならぬ私が認めたのはそれよりも数年先だったから。私にとっての私は常に病魔が傍にいる私なのだ。幻聴、幻覚、それらは常に私の後ろにいた。今もこの存在は私から離れずにいる。辛いか、と聞かれてもそもそものアンテナが狂っているからこの状態が辛いのかどうかもあやふやになってきている。今の私を回復させる手段は何処にあるのか。

数回の未遂を経て、何が何でも最後まで生き抜くと自身に課した。だからもう自裁を自らの意思決定の結果として行うことは恐らくない。けれども、衝動的にそれが始まりそうな気配がしている。誰かに操られるように、私が私自身の最期を決定づけてしまう気がするのだ。

体裁を成してないこの文章から、自身が今どのような状態になっているのか私ですら理解出来てしまう。どうにかしないと恐らく1ヶ月も耐えられないだろう。

健常者になりたい。健康に、存在の不安に怯えず生きたい。けれども自身の性別すら理解出来ない私が、この先健常者として生きることはきっと不可能だ。何も分からない。健常者の皮を被るだけで良い。この影を飼い慣らす準備は整っている。